
今、食の分野で日本が抱える最大の懸念… それは何と言っても、低水準な食料自給率でしょう。
しかしながら山地や海岸線が多く、大規模な耕作地・牧草地の確保が困難な日本の国土では、食料自給率の低下を危惧しながらも、輸入に頼らざるを得ない、という側面は否めません。
そんな中、近年浮き彫りになってきた「輸入食品の安全性への疑問」は、輸入頼みだった私たちに、地域農業・食育の大切さを改めて考えさせる一石となりました。
そこで取り上げられたキーワードが「地産地消」です。
地元産の農畜産物を地元で消費するという「地産地消」が、安全・安心・美味の観点から、今求められつつあるのです。
日本の食べ物は日本で生産する、という農業の第一歩を、もう一度考え直してみませんか。
県境に海岸線を持たない岐阜県の中でも、飛騨地方や長野県と接し、中央アルプス最南端に位置する霊峰・恵那山を仰ぎ見るひがしみの地区には、雪解け水の水量が多い・昼夜の寒暖差が大きい・盆地が多い等の特徴があります。 そのため古来より、独特の気候・風土を巧みに利用した農畜産物の生産や加工が発展しました。

日本三大山城の一つ・岩村城をはじめ、戦国期に織田・武田による激しい領地争いの渦中にあった当地区は、織田家の持ち込んだ尾張の文化、武田家の持ち込んだ甲斐の文化を吸収・淘汰しつつ、独自の文化や方言を発達させました。
また江戸期においては、中山道の宿場町の多さから、天下の往来を行き交う旅人や大名行列によって、多種多様な賑わいをみせ、高い文化を維持していました。

私たちJAひがしみのは地域社会において、農業を守り、広め、次世代の就農者を支援する、という役割を与えられています。そのため、「地産地消」とは常に向き合い、実践のための努力を積み重ねてきました。それが、専門職員による農業活動の指導・支援や、グリーンセンター・Aコープといった販売店舗の展開に表れています。
この「ショップ・ひがしみの」の開設もまた、より多くの方々にひがしみの産の農畜産物を利用していただくための、ひいては「地産地消」を推奨するための、大切な役割のひとつなのです。
